もにも~ど

アニメーション制作会社シャフトに関係するものと関係しないものすべて

『もにラジ』番外地「2021年シャフト総括会」

夏コミに向けて制作を進めていたシャフト合同誌ですが、新型コロナウイルスの急激な感染拡大(第7波)を受けて、サークルとしての参加を控えさせていただくこととしました。せっかくスペースを頂いていたのに申し訳ないのですが、あらためまして今年の冬コミ刊行に向けて仕切り直しを行いますので、再度原稿募集の告知を出させて頂きます。何卒よろしくお願いします。

また、本来であれば現在放送中の『RWBY 氷雪帝国』と『ルミナスウィッチーズ』をテーマに『もにラジ』を収録する予定でしたが、同人誌の編集作業で立て込んでいたこともあり、収録する時間を作れていませんでした。その代わりではないのですが、今回は以前の同人誌に掲載した「2021年シャフト総括会」を全編公開します。記述として情報が古かったり誤ったりしている箇所もありますが、シャフトにとっての2021年とは何だったのかを大まかに振り返ることができると思います。なお、本記事は2021年12月上旬に収録したものです。

お便りとファンアートはあにもに(@animmony)のDMまで。どしどし募集中です!

◆参加者プロフィール

 ab@abacus_ha
静岡の鰻重は美味しいです。

 あにもに@animmony
シャフトアニメを2022年も観るオタク。それは夢。
買ってきた野菜をひとつひとつきちんと包装して冷蔵庫にしまう。

【今年の振り返り】

あにもに:今回のテーマは「2021年シャフト総括会」と題しまして、今年のシャフトについて、オタクたちが忖度抜きで好き勝手に総括していこうという企画になっています。あくまでも一視聴者からの視点ですので、実情とは異なるかもしれませんがご容赦ください。お相手は本誌の共同編集者のabさんです。よろしくお願いします。

ab:よろしくお願いします。2021年のシャフトということで、まず何よりもこの場で最初に言及しておかないといけないのは、スケジュール問題ですね。プロダクションの問題なのか、製作の問題なのか分かりませんが、あまりにも大変なことになっています。

あにもに:例年厳しいスケジュールであることには変わりませんが、今年は特にキツそうでした。テレビアニメで言うと、4月に『美少年探偵団』(2021年)、7月に『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜-』(2021年)、そして8月から隔週でウェブ配信の『アサルトリリィふるーつ』(2021年)がありました。当初の予定ではこれらに加えて『連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ』が今年放送のはずだったのですが、『マギレコ』の放送中に延期が発表されました。

ab:『美少年探偵団』は全体のクオリティとしては満足の行く出来だったのですが、それでも後半からは時間が足りていないんだろうな、という部分が垣間見えたりしていました。シャフト作品の中では安定していて良かった方でしたが。

あにもに:『美少年探偵団』はパッケージの発売が延期になっている点を除けば、優秀な作品だったと思います。問題は『マギレコ』2nd SEASONです。こちらに関しては放送前から少し怪しい気配はしていたのですが、やはり相当苦戦していました。

ab:脚本も絵コンテも間に合っていなくて、全体が滞っていたような印象を受けました。1クールのうち総集編を4回も流す構成は驚きです。そもそも2nd SEASONとFinal SEASONで分割して放送するという構成自体がピンチの表れで、かつての『Fate/EXTRA Last Encore』(2018年)の放送形態と一緒ですよね。

あにもに:まさに「イルステリアス天動説」の時と同じ形式と言っても良いと思います。元々『Fate/EXTRA Last Encore』も放送が延期になった作品で、パッケージの発売も延期を繰り返していたので、終始綱渡りをしていた印象でした。放送が終わってから今に至るまでFinal SEASONについての情報がまったく出てこないことを考えると、年末特番も延期の可能性が高いでしょうね。

ab:今のシャフトのスケジュールは本当にボロボロと言って良いと思います。全盛期の『化物語』(2009年)の頃を彷彿とさせます。

あにもに:コロナ禍ということもあって、ある程度は仕方がない側面があるとはいえ、かなり不安定になっていますよね。一方でスケジュールの問題を差し引いて作品単体として観てみた場合、2021年のシャフトは近年で最高の見応えオブジイヤーだったと言っても過言ではないと思います。

ab:自分もそう思います。

あにもに:『美少年探偵団』、『マギレコ』、『アサふる』といった異なる毛色のアニメを、それぞれ別のチームで作っていて、かついずれもまったくスタイルが異なる作品に仕上がっていて、近年やや落ち目気味だったシャフトでここまで豊かなバリエーションが観られるとは思いませんでした。

ab:『美少年探偵団』では新しくデビューした演出家やシャフト内で新たに作られた制作部署など、制作的な観点からも非常に興味深い作品でした。今年のシャフト作品にはこうした新しい発見がいくつもあって、新生シャフトの姿を見られることができて嬉しかったです。

あにもに:これまで地道に準備をしてきた色々な流れが、『美少年探偵団』を皮切りに続々と公になった感じですよね。

ab:そして現在進行系で『ルミナス』も作っていることも考えると、さらにこうした流れがはっきりとした形で見えるのではないかと思っています。

あにもに:『ルミナス』に関しては『アサルトリリィ BOUQUET』(2020年)と共通した座組で作っているようですが、それでも今までとは違ったタイプの作品ですので、期待しています。

ab:副監督の春藤佳奈さんに関しては『アサルトリリィ』以降どの作品でもお見かけしないのでずっと関わられているように思います。キャラクターデザインの潮月一也さんは今年『マギレコ』や『美少年探偵団』にもクレジットされていませんでした。

あにもに:そういえば春藤さんは『プリンセスコネクト!Re:Dive Season2』のメインスタッフにもお名前がありませんでした。昨年発表された『ルミナス』のアニメーションPVでは絵コンテ・演出を担当されていたので、最近公開された新しいPVも春藤さんによる演出なのではないかと思っています。

ab:シャフトは少し前まではほぼ同じメンバーで制作を回していた印象がありましたが、今ではまたかつてのように複数ラインに戻ってきている感じがありますね。

あにもに:大袈裟な言い方かもしれませんが、2021年のシャフトは、かつて『さよなら絶望先生』(2007年)や『ひだまりスケッチ』(2007年)を作っていた時期と重なって見えるような気がしています。昔はよく「絶望班」と「ひだまり班」などと言われていましたが、あの時代の雰囲気が今のシャフトにはあって非常に面白く見ています。

ab:『美少年探偵団』の大谷肇監督/岡田堅二朗副監督、『マギレコ』の宮本幸裕監督/吉澤翠副監督、『アサふる』の佐伯昭志監督など、それぞれ別の作品で自身の演出スタイルを全面に出しながら作品作りをしていました。

あにもに:今回の記事では、今年シャフトが制作したテレビアニメ、配信、PVやMVなど、各作品について振り返りながら、お互い注目した点について語っていきたいと思います。

【『美少年探偵団』】

あにもに:まずは『美少年探偵団』についてです。本作は西尾維新原作のテレビアニメ化で、近年のシャフト作品の第一線で活躍をしてきた演出家の大谷さんが初めてシャフトで監督を務めています。「西尾維新アニメプロジェクト」のひとつですので、シャフトにとってもはやお家芸のような趣きになっていますが、〈物語〉シリーズとはまた別のカラーを出しながらも西尾維新のスタイルをアニメ化する、といった課題が課せられているように見えました。これに対して大谷監督は見事にひとつの解を示すことができたと思います。

ab:そうですね。〈物語〉シリーズと比べても『美少年探偵団』は全体的にかなりバランスが良かったです。ある種の奇抜さの中にも堅実さを感じさせるようなスタイルでした。

あにもに:先ほど触れましたが、『美少年探偵団』では新しい演出家のデビューが見られましたね。

ab:演出デビューは4話の藤田星平さんと5話の渋田直彰さんですね。個人的に特に印象的なのは渋田さんです。5話はキャラクターの細かい芝居が特に多くて、普段あまりシャフトでは観られないような表現が多かったと思います。

あにもに:藤田さんが演出を担当された4話は岡田さんのコンテ回でした。岡田さんの演出で言えば、自分は8話が良かったです。ABEMAで配信していた『「美少年探偵団」クライマックス直前特番』の中で、キャスト全員で各回の振り返りを行うという企画がありましたが、8話に関してはあまりにもスタイルが特殊だったのでアニプレックスのプロデューサーも困惑していました(笑)。

ab:8話の雰囲気は『コゼットの肖像』(2004年)的でもあり、シャフト演出のセルフパロディ的でもあり、それでいてきちんと意味のある演出をする、一本筋が通ったスタイルでした。

あにもに:大石美絵さんの絵コンテも良かったです。絵画モチーフを引用したレイアウトやカットがあったり、ロングショットの使い方が特徴的ですよね。また、シャフトをしばらく離れていた川畑喬さんがカムバックして、3回も絵コンテを担当されていました。

ab:川畑さんの6話が急に〈物語〉シリーズ感のある画面になって少し面白かったですね(笑)。

あにもに:キャラクターのポージングが独特なんですよね。川畑さんで言えば、個人的には10話が非常に巧みな演出で良かったです。10話は「D坂の美少年」の導入部にあたる話ですが、特に舞台の切り替えが印象的でした。Aパートが美術部内でいつも以上に演劇的な演出が展開され、Bパートでは教室で眉美が授業を受けるシーンで一気に現実に引き戻され、そしてCパートで屋外に飛び出て事件の調査をするという三段構成になっていて、各シークエンスの色彩感覚のグラデーションが面白かったです。

ab:10話はレイアウトも本当に良くて面白いですね。Aパートを渋田さん、Bパートを藤田さんがやられていて、それぞれ色が大胆に違っていました。

あにもに:美術部パートの3DCGがあるからこそ教室の平凡なシーンが効果的に演出されていて、D坂事件の不穏な空気を上手く表現出来ていました。また、Cパートで眉美と飆太が一緒に事件現場のD坂に訪れる一連のシーンがありますが、これもまた非常によく出来ていて、ひとつのエピソードでここまで違う雰囲気を矢継ぎ早に切り替えられるのかと感心しました。想像以上に良かったので、思わず舞台となったD坂の聖地巡礼にまで行ってしまいました。普段自分はめったに行かないのですが。

ab:自分が川畑さんのエピソードで言及したいのはレイアウト監修に名倉靖博さんが入っていた7話です。これも屋外での演出の話になるのですが、この回も画面作りがとても良くて、眉美と嘘が話すシークエンスの背景が特に面白かったです。普通こういった夕方のシーンでは、暖色系の色彩で表現するような場面だと思うのですが、かなりブルーが入った色合いで描いていました。

あにもに:あのパートだけ観せられたら時間帯を混乱してしまうような違和感を覚えますよね。まるで夢の中にいるような感覚というか。また面白いのが、嘘と話し終わった後に美少年探偵団のメンバーと合流すると、また背景のタッチが変わるんですよね。

『美少年探偵団』第7話「屋根裏の美少年 その2」

ab:背景の使い分けは特徴的なポイントのひとつですね。美術部内では3DCGの背景がメインで、屋外では手書きの背景で表現する。例えば2話などが分かりやすい例ですが、部室内が無機質な質感で描かれているのに対して、部室以外では影やディテールの線画をそのまま色トレスしてベタ塗りしている。こうした二つの異なる表現方法を駆使しているのが面白いと思いました。

あにもに:屋外ではリーニュ・クレール的な背景タッチというか、いわゆる『かくしごと』(2016年)のPVのような感じでしたよね。最近色々なアニメでも採用されるようになった感じがあるのですが、シャフトでは『恋物語』(2013年)のオープニングが有名でした。

ab:こうした背景にはどういった演出意図があると思いますか?

あにもに:部室との対比という点もそうですし、舞台の書き割りの背景のようなテイストになっていて演劇的な側面を出しているという点も重要だと思います。一般的な背景であればキャラクターが世界観の中に同化して溶け込みますよね。もちろん普通のアニメであれば背景とキャラクターを馴染ませるために多大な労力を費やすわけですが、『美少年探偵団』の場合は「美しい少年たちをいかに表現するのか」といったことが最も大事なテーマになっているので、むしろキャラクターをあえて背景から独立させることで、キャラクターの存在感が増していると言えると思います。

ab:なるほどです。

あにもに:あとやはり触れておく必要があるのは最終話です。

ab:「D坂の美少年」の最終話であり、大谷さんの絵コンテ回ですね。この最終話では今までのシャフト作品で観たことがないような絵作りが全面的に展開されていました。

あにもに:色合いや絵柄の変化もそうですが、動きのあるカットと止め絵の対比ですべてを作り上げていく構成力で、生徒会選挙の対立候補であり、D坂事件のキーパーソンであった沃野禁止郎の底しれぬ恐怖感が見事に表現されていました。こうした表現手法はまさに『3月のライオン』(2017年)44話で大谷さんがAパートを全カット止め絵のみで表現してみせたアイデアを、正反対の方向で振り切ってみせた形です。

『美少年探偵団』第12話「D坂の美少年 その3」

ab:あの得体のしれない恐怖から、後半の学の爽やかなスピーチに繋がるわけで、強烈な対比表現でしたね。全体的に1話からのストーリーがあの瞬間のためのカタルシスを用意していたと言っても良いくらいでした。

あにもに:また、オープニング映像も最高でした。本編ではキャラクターのアクションを徹底的に抑制していたのに対して、オープニングでは非常に楽しい動きがたくさんありました。

ab:オープニングと言えば、シャフト梅組については話さないといけません。

あにもに:大谷さんが『月刊ニュータイプ』のインタビューでオープニングには自身が関わっておらず初めて完パケを観たときに驚いた、という話が語られていて、誰が手掛けたのだろうかとシャフトファンの間では話題になっていたのですが、答えはまさかの梅津泰臣さん率いるシャフト梅組でした。

ab:梅津さんは『マギレコ』でも原画をやられていて、ずっと気になってはいました。シャフト梅組とわざわざクレジットされたということはシャフトに籍を置いていそうですし、梅津さんのブログにもそれとなく匂わせるような発言があったので、何かしらの新作を作っている予感がします。

あにもに:個人的には昔シャフトでアニメを作っていた故中村隆太郎監督が企画していた『ですぺら』が気になっています。以前、脚本家の小中千昭さんがツイッターで『ですぺら』について企画が動いている旨をツイートしていたので、もしかするとシャフトはそれに関わっていて、梅津さんが何かしらの形で携わっているのではないかという可能性も……。

ab:梅津さんですので『ですぺら』ではなくて、別のオリジナル作品なのではないかと思いますが。『キス・アンド・クライ』などもありましたよね。いずれにせよ、シャフトは先ほど挙げたラインとは別に梅津さんのチームもあるということです。

あにもに:さらに付け加えると『美少年探偵団』では、新しい演出陣に加えて、新しく設置された部門が初めてクレジットされました。

ab:今回初めてお披露目となったシャフトCGI Animation Roomですね。

あにもに:元々DIGITAL@SHAFTで3DCGを手掛けることがありましたが、CGI Animation Roomはそれを独立させて新しくチームを作った感じなんですかね。『美少年探偵団』では美術部の背景やオブジェクト、小物などの作りもの系がメインだったかと思います。

ab:シャフトの公式サイトに載っていた求人情報に、「チームのミッションとして『フルCGでのアニメーション作品制作』を掲げており、実現に向けた体制作りを進めていきます」と書いてあったのが興味深かったです。将来的にはそのような作品作りに向かっていきそうです。

あにもに:しかも現在3DCGチームは制作スタジオにではなく、シャフトの本社の方にあるんですよね。

ab:3DCGと言えば、『ルミナス』のライブシーンにも繋がる話です。

あにもに:『美少年探偵団』は本当に色々な可能性を感じさせるような作品でした。

ab:ここ近年のシャフト作品の中ではダントツに満足度が高いです。時間があまりない中でよくぞここまでやってくれた、と賞賛したいです。

【『マギアレコード2nd SEASON』】

あにもに:続いては『マギレコ』2nd SEASONについてです。『マギレコ』に関しては、『もにラジ』の方で2nd SEASON全体を振り返る大感想会をやりまして、おそらくこの本が出る前までにはブログに記事が上がっていると思いますので、詳しくは自分のブログの方を読んで頂きたいです。

ab:大分語り尽くしました(笑)。2nd SEASON 1話の話も単独で『もにラジ』をやりましたし。

あにもに:なので今回は軽く言及する程度に留めておきますが、制作的な観点から言えば、やはり突出して目立っていたのはアニメーターの長田寛人さんと川田和樹さんのお仕事ですかね。

ab:普段なら1クールに1話あれば十分すごいと思えるような作画がほぼ毎回あって嬉しいサプライズでした。

あにもに:長田さんのお仕事はよく知られるようになりましたが、川田さんの作画も素晴らしいですよね。

ab:川田さんの作画で言うと、2話のやちよさんとみふゆのドッペル合戦のパートはとてつもなく凄まじかったです。手書きと3Dを合体させているのか、どういう処理をして描いているのか見当がつきません。とにかく凄まじいエフェクトでした。

あにもに:もちろん1st SEASONの頃からお二人の作画は突出していましたが、2nd SEASONに入ってからは長田さんも川田さんもメインアニメーターとしてクレジットされて、長田さんはアクションシーンの絵コンテまで担当されていました。

ab:とある海外アニメーターのツイートで、長田さんの絵コンテほど美しいものは見たことがない、と言っていたのが印象的でした。

あにもに:ほとんどアクションシーンに関しては一任されている感じですよね。かなりアクションとしての要求度合いが高そうな画面でしたのでなかなか難しそうでしたが、作画も長田さんが主にやられていました。

ab:長田さんの作画といえば、1st SEASONの頃のパッケージ修正で収録に反映されていなかったパートが、2nd SEASONの回想シーンでは修正されたというエピソードもありましたね。

あにもに:1st SEASON 13話の対ホーリーマミ戦でマミの攻撃を受け止めるさやかのシーンですね。

ab:テレビ版でもパッケージ版でも観られない新しいカットが回想シーンに入っていて驚きました。

あにもに:シャフトが回想シーンを入れるときにカットを単純にバンクとして使い回すのではなくて、新しく作り直すということはたまにやっていますよね。『憑物語』(2014年)でも似たようなことをやっていました。今回のケースは作り直すというよりは、元々修正したものがパッケージに収録されていなかったので、あらためて再収録した感じでしたが。

ab:『マギレコ』は制作的に不安定な状況が続きましたが、『美少年探偵団』とはまた違った演出スタイルが見られて良かったです。

あにもに:『美少年探偵団』はキャラクターが少なくミニマムな作劇だったのに対して、『マギレコ』では登場する魔法少女の数がそもそも多いので演出面でもまた違ったアプローチを取っていました。

ab:2nd SEASONでも吉澤さん演出のエピソードは印象的でしたね。

あにもに:吉澤さんは1st SEASONでオープニングとエンディングの演出、本編では「口寄せ神社」編と「ひとりぼっちの最果て」編のディレクターを担当されていました。2nd SEASONでは副監督になられて、より全体に包括的に関わられていたように見えます。

ab:明らかに吉澤さんが作ったと思われる素材やカットがあって面白かったです。また、劇中で重要なシーンを吉澤さんがピンポイントで絵コンテをやっていました。

あにもに:例えば2nd SEASON 1話のCパートなどがピンポイントで吉澤さんなんですよね。

ab:また、最終話は本当に良かったです。

あにもに:最終話は超絶ピンチな制作体制の中で生まれたひとつの奇跡でした。『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年)のような臨場感があって。

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜-』
8話「強くなんかねーだろ」

ab:超絶ピンチの中でよくあそこまでのクオリティを達成できました。もうひとつ言及しないといけないのはDIGITAL@SHAFTの美術部のデビューですね。2nd SEASONの万年桜のウワサのラストの方のカットであったり、明らかに他と違う質感の背景がちらほらありました。

あにもに:スケジュールはかなり苦しそうでしたが、若手スタッフの育成面で言えば、体制的には整ってきていますよね。

ab:『美少年探偵団』のメインアニメーターの関口渚さんもそうですし、新しいスタッフが次々と台頭してきているのを実感できました。

あにもに:Final SEASONを本当に楽しみにしています。もし本当に年末特番としてやるならば、この本が出る大晦日に放送されているはずですので、コミケの後にゆっくりと観たいですね。

ab:延期するだろうと言っていたのに(笑)。

【『アサルトリリィふるーつ』】

あにもに:『アサふる』の話をしましょう。本作は『アサルトリリィ』のスピンオフアニメで、隔週配信の短編映像として配信されています。いわゆるブシロードがやっているショートアニメで、もしかすると観ている人は多くないかもしれませんが、実は結構面白いですよね。

ab:かなり面白いです。一般的にはこういったSDキャラのショートアニメはフラッシュアニメ制作が担当するはずなのですが、今回に限っては本編と同じ制作会社が担当している体制で面白いです。制作スタッフもストーリー原案にあぼしまこ先生が入って往年のシャフト作品を彷彿とさせます。

あにもに:初めて観た時はキャラクターの設定だけを借りて好き放題やっている悪ふざけのような作品だなと思って、正直今でもその感想はあまり変わらないのですが、それがかえってかつてのシャフトの名残を感じさせるというか、こう言ってよければゼロ年代のシャフトコメディの雰囲気を感じ取ることができると思います。

ab:ぱにぽにだっしゅ!』(2005年)のSDキャラの使い方であったり、『ひだまりスケッチ』(2007年)のパステルカラー背景のイメージBGの使い方とかですよね。色々な要素が組み合わさっていて、観ていて非常にフルーティーな作品です。

あにもに:ただ自分は不勉強でして、ゲーム版の『アサルトリリィ Last Bullet』はプレイしていませんので、知らないキャラクターがたくさん出てきてよく分からないままに観ています。abさんはゲームもプレイされているんですよね。

ab:もちろんです。なのでキャラクターも全員知っています。それに自分は舞台も観に行っているので、当然把握しています(笑)。ゲームをプレイしていればよりアニメを楽しむことが出来ますよ。

あにもに:ゲームといえば、実際のプレイ画面のワンカットがアニメにインサートされるという演出もありましたね。あれは不意打ち的で笑いました。

『アサルトリリィ ふるーつ』第7話「もも」

ab:7話で夢結様がルナティックトランサーを発動する場面ですね。あのインサートの面白いところは、不意打ち的ということもそうですが、あそこのカットで映っていたゲーム画面のキャラクター編成が実際のプレイでは編成不可能であるという点で、アニメで特別に作り込んでいるんですよ。

あにもに:全然知りませんでした!なぜわざわざ編成不可能な画面を作っているんですか?

ab:あのインサートは夢結様のキャラクターを反映させた作り画面なんです。注意深く観てみるとあの画面に映っているメモリアには梨璃しかいないんですよ。ゲームのシステム上、攻撃のメモリアと支援のメモリアは一緒には組むことができないのですが、あのカットでは不思議なことに編成されています。

あにもに:それは見落としていました。かなり作り込んでいたんですね。

ab:それに敵グラフィックのヒュージのデザインもゲームにはなくて、アニメオリジナルで描いています。メタ的に解釈するならば、夢結様は梨璃のためにゲームシステムさえ破壊することが出来てしまうキャラクターであると言うことができると思います(笑)。

あにもに:あのわずか数秒のカットだけでそんな解釈が可能なんですね。内容としてはショートアニメですので基本的にはコメディで、アニメ本編とはまったく違うような感じになっていますよね。

ab:そんなに違うようにも見えませんが……。

あにもに:ファンが作った二次創作を観ているような気分になります。

ab:たしかに二次創作っぽい側面はありますね。正確には『アサルトリリィ』がメディアミックス展開している作品は、ほぼすべて二次創作に近い形だと思います。原作はドールのキャラクターと設定だけですから、どちらかというと二次創作の二次創作と言った方が正しいかもしれません。

あにもに:二次創作的と言ったのは、キャラクター全員が相思相愛な感じになっていて、妙にエッチなネタも多いので。

ab:そこに関しては脚本がシャフトのプロデューサーの大嶋実句さんで、女性ならではの百合表現なのかなと思います。

あにもに:あとやはり個人的に観ていて楽しいのはエンディングの漫画ですね。あぼしまこ先生の漫画はズルいです。

ab:ストーリー原案としてもクレジットされていて、かなり深く作品に関わっている感じですね。

あにもに:ちなみに1クールかと思っていましたが、いつまでやるつもりなんでしょう?

ab:1クールの予定だったかと思いますが、もっとやって欲しいです。

あにもに:また、4話に唐突に宮本さん演出もありました。

ab:宮本さんに加えて、特撮協力に高山カツヒコさんですからね。実写演出が入ったかと思ったら、最後に爆発オチまで(笑)。あの爆発を最後に観たのはいつ以来でしたっけ。

『アサルトリリィ ふるーつ』第4話「めろん

あにもに:夏のあらし!』(2009年)以来じゃないですか?すごく懐かしいですよね。毎回アニメの最後に『アサルトリリィ Last Bullet』のCMが入るので、実は観る度に気になっていまして、ゲームの宣伝としては成功しています(笑)。

ab:ゲームについてこれだけは言わせてください。先ほど長田さん作画のアクションシーンの話をしましたが、この前開催された「ユリの花咲く場所」というイベントで新しい機能が追加されたんですよ。

あにもに:新機能ですか?

ab:戦闘中にある程度敵にダメージを与えるとアニメの一場面が流れるといった機能が搭載されました。

あにもに:それはカットイン演出的な感じでしょうか。

ab:カットインというよりは、アニメ本編が全画面で流れるんです。そのカットが長田さん作画のシーンでして(笑)。長田さんの作画を観せたいが為にゲームのシステムが新しく開発されるレベルで軽く感動しました。

あにもに:そのためにわざわざアップデートがあったんですね(笑)。

ab:また、シャフト制作ではありませんが、ブシロードが『アサルトリリィ』プロジェクトのメディアミックスに関わる以前から柊伽‐shuKA‐さんという方がストップモーション・アニメーションを作られていて、CHARMの変形描写などがカッコ良いんですよ。

あにもに:ストップモーションとはまさに原作がドールであることを生かしたアニメですね。

ab:『アサルトリリィ』は本当に面白いのでぜひみんなにもっと観て欲しいです。

【その他のコンテンツについて】

あにもに:アニメ作品以外で言えば、今年発表されたMVやPVがいくつかありました。

ab:劇場版魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』は……。

あにもに:廻天』に関しては現時点でまだ何も言えることがないと思うので、特にこの場で言及はしませんが、いつ公開されるのかだけは気になります。

ab:あと5年かけて作ってもらっても構わないと本気でそう思っています。ただ、情報だけはこまめに出して欲しいですね。

あにもに:MVとしてはYOASOBIの新曲『大正浪漫』のアニメMVがシャフト制作でした。『マギレコ』が放送を落としたタイミングで公開されて少し複雑な気持ちでしたが。これもまたシャフトの制作ライン的には別ラインになるかと思います。

ab:鈴木隆介さんがプロデューサーですので、どちらかというとシャフト梅組に近い形なのではないかと思います。このMVを作っているラインは、日清のカップヌードルCM『HUNGRY DAYS』を作っていた座組ですよね。

あにもに:監督が高瀬裕介さんで、キャラクターデザインが窪之内英策さん、そして名倉靖博さんが作画監督ということで、同じスタッフで作っているようです。『ONE PIECE』組が継続してこういったCM系の映像を作っていることになりますね。

ab:『大正浪漫』のMVでは3DCGと色彩がすごく特徴的で、キャラクターに3DCGが結構使われていて、2Dと3Dの切り替えのタイミングがとても巧妙だと思いました。

あにもに:鈴木プロデューサーはBlenderを使って自身で3Dアニメーションを作っていたりするくらいですので、シャフトはこういった特殊なCM系の映像作りに今後も関わっていくんでしょうね。

ab:そのためのラインは出来ていますからやっていくつもりなんだと思います。こういうCMやMVだからこそ新しい試みが出来ますし、制作スタッフの育成という意味でも一役買っていると思います。

あにもに:そうですね。その他には『ルミナス』のテレビアニメのPV映像第2弾も発表されました。自分は『ルミナス』についてはほとんど何も知りませんので、abさんの方から説明をお願いしたいです。

ab:まず大前提としてこのPVは『ワールドウィッチーズ ミュージックフェスタ2021』の会場で上映されたものです。あまり知られていないかもしれませんが、重要なのは後半に描かれているライブシーンがステージ上の声優さんたちのダンスと合わせて作られたもので、アニメだけで完結するものではないということです。

あにもに:アニメの映像と舞台上のライブを同時に見せるということで、きわめて正統派の現代アイドルものですね。ちなみに何故か毎回ショートバージョンしかネットには公開されません。

ab:昨年公開されたものと同じで、後でロングバージョンがパッケージ収録されるのではないかと思います。

あにもに:パッケージは「私的活動記録映像集」といってアニメと声優さんの映像が収録されているのですが、アニメが5分程度なのに対して声優さんの映像が1時間を超えていて少し面白かったです。全部は観ていませんが……。

ab:第1弾のPVでは写真撮影を通してキャラクターの紹介をするというストーリーが一応ありましたが、第2弾ではどちらかというとMV的でした。ただ、MV的と言っても第2弾の方がよりストーリーを垣間見ることができます。第1弾は純粋にキャラ見せがメインでしたから、第2弾の方がより『ルミナス』の世界観を紹介していて、ストーリー性があると言えます。

あにもに:なるほどです。ストーリーやキャラクターの設定などを何も知らない身からすると、軍楽隊的なことをやりたいのかなと見受けられるのですが、おそらく実態は島田フミカネデザインのアイドルものということ何でしょうね。自分は『ルミナス』も、ゲームの方の『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT』も全然追っていないので恐縮なのですが、abさんはニコニコのルミナスウィッチーズチャンネルの有料会員でもあるんですよね。

ab:一応会員ではありますが、自分も追っているというほどではありません。来年のルミナスウィッチーズ1st LIVEには参加する予定ではありますが。

あにもに:abさんは『ルミナス』のライブや『アサルトリリィ』の舞台なども行かれていて本当に尊敬します。そういえば『マギレコ』の舞台版にも行かれていましたよね。

ab:『マギレコ』で初めて舞台に行きました。演者さんの一生懸命な姿が生の演技を通して観ることができて、舞台の魅力にハマりました。

あにもに:シャフトが手がけるアイドルアニメは少し変わったものが見られそうですよね。そしてライブパートが3DCGでした。

ab:どこがこの3DCGを作ったのか気になっています。シャフトの内製の可能性もありますし、『アサルトリリィ』と同じでグラフィニカが関わっている可能性も十分あると思っています。シャフトCGI Animation Roomが『マギレコ』には参加していなかった、というのも気になりました。また、キービジュアルのキャラクターの主線が黒色なのも今までとは違う雰囲気でした。

あにもに:たしかにシャフト作品と言えば色トレスの印象がありますね。『ルミナス』はいつ頃やるつもり何でしょうか?

ab:来年4月放送の可能性が高いと思っています。2月にライブがありますから、そこで放送予定日を発表するような予感がしています。

あにもに:アニメが延期になったこともそうですが、色々と声優さんの降板なども続いているようで、少し先行きが心配なコンテンツという感があります。

ab:たしかに放送前に3人諸事情で降板していて、カオスな状態になっていますね。

あにもに:また、PVの他にはCM映像系がありました。『アサルトリリィ Last Bullet』のイベント映像などについてもabさんの方が詳しいかと思います。

ab:「リリティカル☆サマー!!」と「真夏のエスコートナイト」ですね。佐伯監督によると、ほぼアニメ本編と同じスタッフで作っているらしいです。

あにもに:そういえば『アサルトリリィ Last Bullet』のオープニング映像も今年公開でした。こちらは沼田誠也監督率いるCUESスタッフによるものです。沼田さんはゲーム版の『マギレコ』のオープニング映像や変身アニメーションなどを多く手掛けていました。CUESと言えば『ニセコイ:』(2015年)のエンディングや『悪魔のメムメムちゃん』(2018年)などを作っていました。『マギレコ』のゲーム内の変身アニメーションは実は必見でして、水着杏子の変身シーンを宮本さんがやっていたり、色々な方が演出をやられています。アニメでも横屋健太さんが専門的に変身シーンの演出をやられていました。

ab:沼田監督といえばゲーム版の『マギレコ』第2部のオープニングは誰が演出をやったのかずっと気になっています。クレジットが公表されず、分からないままですので。

あにもに:自分は第1部と同じスタッフで沼田さんがやっているのかなと思っていたのですが。

ab:少なくとも自分は泥犬さんの絵コンテだと思っています。以前、泥犬さんが作られたなぎさの変身アニメーションと近しい雰囲気でしたので。

あにもに:言われてみればそうですね。もしくは渋田さんの演出かなとも少し思いました。最後の青空が映し出される前の市松模様のカットは、目の錯覚を利用したトリッキーな演出で非常に特徴的でした。あれはTV版の『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)1話アバンのオマージュでもあります。

ab:自分も渋田さんが関わられているに一票です。渋田さんはよく光と影を演出として利用しているイメージがあります。また、長田さんの作画を語るならば煌里ひかるの変身アニメーションも観て欲しいです。自分はあの変身シーンの映像をCMで観てガチャを回したぐらいです。

あにもに:そしてCMと言えば、『超獣戯牙ガオロードチョコ』というカード付きのチョコスナックのCMもありました。このCMのアニメーションパートがシャフト制作でした。

ab:どう見ても渡辺明夫さんのカットで笑いました。3秒くらいしかアニメパートがないので特に語ることはありませんが、制作スタッフは少し興味深いですね。面白法人カヤックが制作として入っていました。

あにもに:面白法人カヤックは最近シャフトと関係が深いですよね。監督の天野清之さんは、『美少年探偵団』のエンディングなども担当されていました。天野さんのお仕事で言うとアニメファン的には『宝石の国』(2017年)のオープニングの方が有名かもしれません。

ab:シャフト作品関連で言うとアニメの公式サイトを作っていたりするんですよね。今のシャフトの公式ホームページも面白法人カヤックが作っています。

あにもに:あとは『業物語』の映像とかもですね。

ab:シャフトはこういった映像制作系の会社と組むことがたまにありますよね。昔だと『電波女と青春男』(2011年)のオープニングや『3月のライオン』のニャー将棋を作っていたDIRECTIONSとか。

あにもに:最近だと異次元TOKYOの篠田利隆さんとかですかね。篠田さんはMADOGATARI展の会場で流れていた先付け映像的なマナー映像や、『Fate/EXTELLA』のCMを作っていました。自分は私立恵比寿中学の『梅』のMVでシャフトパロディをやっていた頃から篠田さんのことは気になっていたのですが、最近オフィシャルに仕事をするようになって驚いています。

ab:こうした外注は2010年代以降の流れですよね。

あにもに:どちらかというと最初はオープニングやエンディングを外注せざるを得ないような制作スケジュールがきっかけだったかと思いますが、今ではシャフトのスタイルに留まらない映像が観られますので、良い意味で多様化していると思います。

【今後の展望】

あにもに:ここまで簡単に2021年のシャフトを振り返ってきましたが、これからのシャフトはどういった展開になると思いますか。

ab:個人的な予想としては、今後新房監督が関わる作品が徐々に減っていくのではないかと思っています。新房監督に依存しないような制作体制を整えようとしているというべきか。

あにもに:たしかに興味深いのは『美少年探偵団』も『マギレコ』2nd SEASONも『アサふる』も新房監督があまり関わられていないという点です。これまでメソッド化されていた新房シャフトの演出システムから離れていくという意味では2021年はシャフトにとってのある種のターニングポイントと言えると思います。

ab:一応、『美少年探偵団』では総監督でしたが……。

あにもに:インタビューや実際の完成画面を観る限り、以前よりは参加度が低い気がしています。『マギレコ』ではアニメーションスーパーバイザーという謎のクレジットになっていますし。

ab:アニメーションスーパーバイザーって結局何ですか?

あにもに:アニメーションスーパーバイザーが何であるかは本当に知りません!一応シナリオ会議などには参加されているそうで、いくつか助言をしているらしいのですが……。

ab:黒江を登場させるといったアイデアは、元々新房監督のアイデアだったらしいですね。

あにもに:助言にしては重すぎます(笑)。

ab:新房監督の関わり度合いが徐々に減っていく代わりに新しい世代が次々と登場してきている印象です。シャフトの新しい世代を背負うような人材が確実に育ってきていて、そういう意味では今までとは違うものが見られるかもしれないという期待は寄せることができると思います。

あにもに:演出陣や作画スタッフも育ってきていて、『美少年探偵団』も『マギレコ』も久々にテレビアニメを観てワクワクする感覚を覚えました。スケジュールの問題をクリア出来ればという条件付きではありますが、今後に大いなる期待を抱いても良いような年でした。

ab:2021年はシャフトの転換点でもあり、2020年代の方向性を決定づけるような年でした。そういった視点から考えると、『まじかるすいーと プリズム・ナナ』(2013年)の試みも決して無駄ではなかったのかもしれません。

あにもに:あれが実は壮大な伏線だったということで(笑)。

ab:そういう結論にしておきましょう!

あにもに:本日はありがとうございました。

 

『もにラジ』の過去回は下記リンクにまとまっています。