もにも~ど

アニメーション制作会社シャフトに関係するものと関係しないものすべて

『RWBY 氷雪帝国』の企画についての考察

シャフトが『RWBY』の新作アニメを作るという衝撃的なニュースが流れてきて、それでいてかなり興味深いスタッフが集結していたので、企画の成立時期について推測を交えながら整理してみる。

まず、『RWBY』を制作しているルースター・ティース社のエディー・リヴァスが「4年前から企画は動いていた」とツイッターで答えていたので、少なくともプロジェクト自体は2018年辺りから始動していたものと思われる。

同じく、ルースター・ティースのマイルズ・ルナとコール・ガリアンがシャフトの荻窪スタジオに見学に訪れたのが2018年9月。このときシャフトの久保田社長と打ち合わせをしたと思われ、おそらくこの時点でシャフトが『RWBY』を作ることが決定していたか、あるいは制作会社の候補として挙がっていた。

そして監督の鈴木利正さんとビジュアルディレクターの武内宣之さんについては、鈴木さんが2019年3月まで『エガオノダイカ』をやられており、その最終話に武内さんが絵コンテとして参加されていた。当時、『さらざんまい』などもあり、武内さんもシャフトを離脱されたのかという声が一部ではあったが、このときからすでに鈴木監督/武内ビジュアルディレクターという座組は決まっていたと考えても不思議ではない(もっと以前から決まっていた可能性もあり得る)。そしてお二人とも揃って『マギアレコード』1st SEASONの1話と13話に参加されていたことも示唆的である。

『マギレコ』の制作時期もなかなか読みづらいものがあるが(忘れている人も多いかもしれないが、1期放送の段階から延期をしていた)、キャラクターデザインの杉山延寛さんは1st SEASONの総作画監督を担当していて、2期では「総作画監督補佐」という肩書きに変わっていた。また、チーフディレクターの岡田堅二朗さんも1期ではディレクターとして演出に携わっていたが、Blu-rayの特典ブックレットインタビューで「別作品をやっているため、2期には参加することができない」と発言していた。当初、これは2021年4月クールの『美少年探偵団』のことかと思われたが、今にして思うと『RWBY』についての言及も含まれていたと考えるのが自然……なのかもしれない。撮影監督の会津孝幸さんについても『美少年探偵団』以降、撮影としてクレジットされたのは今年2月に公開された大暮維人版の『化物語』の特別PVのみであった。

以上のことから、企画自体は2018年から水面下で動き始めており、2019年の3月辺りから脚本会議やその他諸々の準備が進行していた……と推測することができる。実際の本制作としては2021年6月以降に本格化したのではないかと考えられるが、とはいえこれに関しては憶測に憶測を重ねているので真偽は分からない。

そして発表時の製作コメントによると、企画はグッドスマイルカンパニーが主導しているらしく、そう考えると原案に虚淵さんやhukeさんがメインスタッフとしてクレジットされているのはわりかし納得感がある。

いずれにせよシャフトが『RWBY』のような世界的に人気の高いコンテンツをどういう風にアニメ化するのかとても楽しみで、今年のシャフトは『ルミナスウィッチーズ』もあってかなり熱い(氷雪帝国なのに!)年になりそうです。

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↑ところでこの2022年というのはいつからいつまでのことなのだろうか……。

 

考察原案:ab(@abacus_ha
文章原案:あにもに(@animmony

 

20220329追記