もにも~ど

アニメーション制作会社シャフトに関係するものと関係しないものすべて

シャフト蟹アニメ三部作について

ツイッターのごくごくインディーなタイムラインでどうしてか「蟹アニメ」がひとつのミームになっていますが、「蟹」で連想するのはやはりシャフトアニメです(何からでも連想するのはシャフトという説はあります)。たった今名付けましたが、シャフトはいわゆる「蟹アニメ三部作」を作っていたことで知られていて、どのスタジオよりも蟹に強い信念を持っていたアニメ会社でした。

一般的に蟹アニメ三部作とは『ぱにぽにだっしゅ!』、『ひだまりスケッチ』、『化物語』の三作品のことを指します。ここにひとつの隠されたシャフト史を綴ることができるでしょう。

ぱにぽにだっしゅ!

蟹チャンスがあればどんな時でも蟹を挿入する最大の蟹アニメです。

姫子の好物が蟹という設定なので、無限に蟹が登場します。

ぱにぽにだっしゅ!』第12話「人に高下なし 心に高下あり

ぱにぽにだっしゅ!』第15話「堅忍不抜

ぱにぽにだっしゅ!』第18話「果報は寝て待て

ちなみに『公式ガイドブック ぱにぽに2』のスタッフインタビューで、尾石さんが実写素材を張り込むために、自腹で蟹を購入した旨が語られています。シャフト蟹アニメ三部作のキーパーソンは尾石さん(『ぱにぽにだっしゅ!』コンセプトデザイン協力、『ひだまりスケッチ』設定デザイン協力、『化物語シリーズディレクター)であることは間違いないでしょう。

ひだまりスケッチ』シリーズ

シリーズをまたいでずっと蟹を描いてきた最大の蟹アニメです。1期1話から宮子がクロスワード懸賞で「北海の恵みセット」を当てようとするところから始まっているので、蟹からすべて始まっていると言っても過言ではありません。『ひだまり』は蟹描写の仕方に注目することで、シリーズ全体の方向性の変遷を掴むことができます。

ひだまりスケッチ』第8話「3月13日 3%の希望

ひだまりスケッチ×365』第4話「3月16日~23日 まろやかツナ風味

ひだまりスケッチ×365』第5話「3月25日 おめちか

智花の高校の合格祝いに一緒に蟹鍋を食べる回です。ちなみに智花はアニメオリジナルキャラクターですので、蟹はこのための伏線であったとも言えます(独自研究)。

ひだまりスケッチ×☆☆☆』第8話「5月13日~5月14日 ゆのクラブ

「え、カニチャーハンまだ食べてないんですか!?」で有名な蟹チャーハン回です。物語的には原作準拠のお話ではありますが、「ゆのクラブ」というサブタイトルはオリジナルで、これはもちろん『化物語』のパロディです。なお、『ひだまり』3期は2010年1月から放送されていましたが、この時点で2009年夏アニメであった『化物語』はまだ完結していませんでした(!)。

ひだまりスケッチ×ハニカム』第2話「5月18日~19日 上からゆのさま

かに御殿になります。三年生組が北海道に修学旅行に行った際の描写です。ちなみに絵コンテを担当した龍輪さんも北海道の出身だったりします。

化物語

もはや説明不明かとは思いますが、最大の蟹アニメです。

化物語』第二話「ひたぎクラブ 其ノ貳」

シャフトが蟹を散々ネタにし続けた結果、おもし蟹(神)の怒りを買ったという解釈がここで成り立つわけです(成り立ちません)。


以上シャフト蟹アニメ三部作でした。
ちなみにネクスト蟹アニメの座はこの人が握っているらしいです。